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K A M O M A I L

ネコに煮干しをあげてください。

薬師寺フェスに行ってきた!

見物 ナラ

五月晴れのこどもの日。もともと抹香臭いことが大好きなのですが、ご縁があって薬師寺フェス・・もとい玄奘三蔵大祭に行ってきました。

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というのも、大祭で奉納される伎楽「三蔵法師 求法の旅」の衣装を監修されている吉岡幸雄さんと、行きつけのワインバーで(かえるさんが)おしりあいになり、バーのマスターご家族常連さんもろもろご厚意でお誘いいただいたのです。

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まずは法要。
式衆による散華やら表白やらなんやかんやあって、大般若経転読〜。
転読とは、大般若経全600巻を読むのはたいへんなので (?) 経文をビラビラと広げながらお経を唱え全部読んだことにする省エネ読法。

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般若心経にはなじみがないため、そもそもこういうお作法やお経のことばがめっちゃ新鮮でおもしろい。

こういう宗教的なイベントに参加すると、以前に読んだ本の・・・

丸谷 僕は、三つ子の魂を形成するものとして、宗旨というものが非常に大きく作用すると思うんですね。戦前の日本人は、葬式とか法事とかでしょっちゅう家の宗旨とかかわっていたんですから。それなのに日本の精神史研究、文学史研究は、たとえば「処女作にすべてがある」などという青春讃美は大好きなくせに、青春以前の、幼少のころの宗旨のことはなおざりにしています。たとえば漱石は禅に凝って、葬式も禅宗でやってもらったら禅宗の家に生まれたと思われがちですが、実は夏目家の寺は小日向の本性寺で、浄土真宗なんです。夏目漱石と真宗との関係はどうなのか。こういった研究がもっとなされるべきでしょう。
(『二十世紀を読む』「近代日本と日蓮主義」より)

なるくだりを思い出します。

二十世紀を読む (中公文庫)

二十世紀を読む (中公文庫)

 

 

・・・脱線しました。

次は、管長さんのご挨拶。
「『手を打てば はいと答える 鳥逃げる 鯉は集まる 猿沢の池』という歌がある。ただ手を打つという行為であっても、お女中さんはお客から呼ばれたと思って返事をするし、鳥は撃たれたと思って飛び立つし、池の鯉は餌がもらえると思って集まってくる。一つの事象でも受け取り手によって、これだけ様々な解釈があるということ。」
と一水四見のお説法。
ええお話や〜と思った矢先、「国宝の薬師寺東塔は建て替え中で、国から補助金をもらってもあと*億円かかる。みなさまのお力添えをお願いしたい」なるなまなましいお話もあり・・・これもまた一水四見???(ためされてる)

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さて、いよいよ伎楽「三蔵法師 求法の旅」。

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話のすじは、唐の僧・玄奘三蔵が助けた老人から般若心経一巻をさずけられ、そのすばらしさに感激。ぜひ原典を学びたいと一念発起して、禁を犯し国を飛び出し印度へむかう。険しい道中さまざまな誘惑やトラブルに遭遇するが、お経をとなえると、あら不思議、仏法のご加護で万事解決。無事に学んだ経典一式を印度から持ち帰り、皇帝より翻訳する許可と袈裟をいただいたのでした。めでたしめでたし・・・というもの。

薬師寺は法相宗のお寺で、玄奘三蔵が天竺から持ち帰った経典(般若心経もその一つ)をもとにその弟子が開いた宗派。それゆえ、三蔵法師にフィーチャーしてるのです。

ちなみに、今年の三蔵法師役は雅楽師の東儀秀樹さん。
以下、当日のパチリでお送りします。

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三蔵法師が助けた老人・・・その正体は? / そして旅立ち
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天理大学雅楽部のみなさん
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獅子におそわれる〜 / が、法力でエイッ
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酔胡王から のーめーやうーたえー の ゆうわく
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助けてくれた呉公が法師を歓待
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おかえしに篳篥を奉納いたしましょう(東儀秀樹キター!)
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なんやかんやあって無事印度に到着。
三蔵が助けた老人(太孤父)はナーランダ寺院の僧侶だったのでした。(えっ?)
「経典一式さずけるんであとはよろしく」

帰り道もなんやかんやあって・・・
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呉公からさらなるゆうわく〜 / カルラ参上!どん。
印度で修行している間に呉国は滅び・・・この人たちは実は亡霊・・・
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で、無事帰国。
玄奘三蔵「これが経典でござる」太宗皇帝「うむ、はげめよ」
(また太孤父がいる・・・)

めでたしめでたし。

声明と雅楽の無言劇。
ふだんなかなか見れないものを見せていただきました!楽しかった。

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昔ながらの染料で染め上げられた衣装
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伎楽面含め、正倉院の伝物を参考に誂えているらしい

 

それにしても、当時中国から印度に旅をする・・・なんて、すごい情熱だよねえ・・・
三蔵法師といえば「西遊記(再放送)」世代なのだが、おかげでゴダイゴの「ガンダーラ」の無限ループにはまってゐます。