K A M O M A I L

ネコに煮干しをあげてください。

おおみそか。

2015年も終わらんとしております、おおみそかです。

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今年の年末は実家にも帰らず、スターウォーズ・エピソード4〜6をこたつむりしながら復習す。(昔見たようなきおくもあるが、ストーリーがほとんど思い出せない。)

スター・ウォーズ オリジナル・トリロジー DVD-BOX<3枚組> (初回生産限定)

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スターウォーズにちなんで、昔のBrutusをひっぱりだして読み返してみたけど、名越康文と内田樹の対談がめっぽうおもしろい。

BRUTUS(ブルータス)2011年10/15号[雑誌]

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名越 僕はヨーダって完全な鬱状態だと思うんです。特にヨーダの鬱は、関係性の結び難さにも反映されてしまっている。弟子が不肖なわけじゃなく、もともと師弟関係が結べていない。ヨーダの鬱は限りなく深いと思います。ヨーダの言う意味は何一つ伝わっていないし、伝わらないことがわかったうえで、仕方がないという溜め息をずっとついている。ディスコミュニケーションなんです。(略)一方で、ダース・シディアスは初めから読み切っているじゃないですか。アナキンは必ずついてくるだろうと。要するに、この物語の陰のプロデューサーはシディアスなんです。すべてが彼の思い通りに進む。(略)
内田 ですね。だって「全宇宙に永遠の平和と恒久的な安定をもたらすこと」が目標なんですからね。シディアスの方が目指すものが大きいんですよ。でもジェダイの騎士たちは、共和国とか元老院とかいう人為的なシステムのために戦っている。
名越 同じダークサイドでも、より大きな想像力の中にいるのはシディアスだけで、ベイダーには哺乳類的な父性愛に目覚める程度の想像力しかありません。フォースを扱う生得的な才能はあるけれど、成熟度ではシディアスにまったく敵わないでしょう?
内田 でもベイダーをあまりにバカにしたせいでシディアスは最後に放り投げられますよね(笑)。落ちながら、ベイダーがここまでバカだとは思わなかったと悔やんでいたでしょうね。でも、暗黒卿の方が弟子の育て方は確かですよ。弟子はみんな強いし。
内田 ダイナミックな師弟関係が成立するためには、道統の筋目が2つ並行していた方がいい。古代ユダヤ教だと、経典も学院も2つあって、どの時代にも偉大なラビが2人いて、その2人がエンドレスの論争を繰り広げる。道統の継承はそういうふうに構造化されているものなんです。
名越 なるほど。ジェダイとシスも2つの正統だったのかもしれませんね。どちらかが合理的で、どちらかが教条的だということでもない。ただ、ジェダイの伝統を壊したのはジェダイだったと。
内田 ジェダイとシスは、光と影のように、たぶん「2つで1つ」なんです。それがいつからか相克的な関係になってしまった。本来はこの2系統のフォースの伝統は拮抗しつつ、対話的な関係にあったはずなんです。
名越 人づてに聞いた話では、英雄の物語は常に月が欠けていく時代の物語だというんです。だから、英雄は悲劇的な物語の中で初めて英雄になることができる。まさにSWもそうですね。好ましい師弟関係の伝統は途絶え、どうやって世界のバランスを取ればいいかわからなくなる中で、何とか息を継ぐ物語。でも、それはやがて新月から満月へ向かう、希望の訪れを予感させるんです。

なるほど、北斗神拳と南斗聖拳みたいなものか(えっ。
デス・スター ≒ イゼルローン要塞から『銀河英雄伝説』に思いをはせたり(あれも優れた専制政治とぐだぐだな民主政治の話でしたね)、厨二病的な二元論というか両面価値というかについて、考えさせられるなあ・・・とかなんとか。

 

さて。2015年もこまごまとなんやかんやありましたが、おかげさまで大過なくすごすことができました。
ひきつづき来年も、よいお年をお迎えください。

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